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社 会 学 ・ 近 現 代 日 本

開港とシルク貿易 蚕糸・絹業の近現代
小泉勝夫=著

幕末・横浜と神戸の開港から現代にかけるシルクの興亡は、日本近現代の経済史でもあり、技術史でもある――長年にわたり蚕糸の研究に携わってきた著者が激動の蚕糸業史を描く。
A5判・並製・定価2100円(本体2000円)
 2013.5



イギリス社会学の勃興と凋落  科学と文学のはざまで
A・H・ハルゼー著 潮木守一=訳
社会学という分野に対する信頼が失墜したイギリス、その原因とは? 20世紀イギリス社会学全史。
四六判・並製・定価3780円(本体3600円)
 2011.3



青い目の人形と近代日本 渋沢栄一とL・ギューリックの夢の行方
是澤博昭=著
晩年の渋沢栄一が、米・加州で起きた日本人排斥問題の解決のため、ギューリックとともに計画した人形交流を通じて、近代日本の実相に迫る。
四六判・上製・定価2730円(本体2600円)
 2010.10


文明開化に馬券は舞う
日本競馬の誕生  [競馬の社会史1]

立川健治=著
日本近代の幕開けとともにあった競馬・・時代に必要とされながらも翻弄され続け終焉を迎えざるをえなかった競馬・・・社交・馬匹改良・スポーツ・賭博・博覧会・・・幕末から鹿鳴館時代までの日本社会と競馬の意外な歴史が明かされる。競馬の社会史第1巻!
A5判・上製・定価8400円(本体8000円)
 2008.09


社会化の理論
教育社会学論集

山村賢明=著 門脇厚司・北澤毅=編
主著『日本人と母』、『茶の構造』など、鮮烈な問題関心と方法を提起し続けた教育社会学者山村賢明(2002年逝去)の遺稿集。著者のキーワードである「社会化」、「質的調査法」の視点から〈理論〉〈方法論〉〈子ども論・家族論〉の3部構成、13の論文で編んでいる。教育社会学研究者ばかりでなく研究を志す者、また子どもや家族に関心をもつ人にとって必読の論集。
A5判・上製・定価4620円(本体4400円)
 2008.09


近代日本の「手芸」とジェンダー

山崎明子=著
近代における女性の創造力と労働の国家的統治という視点から、手芸という誰もが知っており、しかも誰もが見過ごしてきた「女の手仕事」を初めて浮き彫りにした画期的な手芸論。手芸をする主婦のいる風景―それは理想の近代的家庭のイメージである―
A5判・上製・定価3990円(本体3800円)
 2005.10


《愛国心》のゆくえ 教育基本法改正という問題
広田照幸=著
愛国心はすでに十分すぎるほどある! 現代は「政治的な教育が可能になった時代」であると同時に「政治に関する教育が必要になった時代」でもある。現代社会や政治についての認識を深めない教育をどう変えればよいのか。
教育基本法改正を冷徹に分析した書。
四六判・並製・定価2520円(本体2400円)
2005.09


NHK番組改変と政治介入 女性国際戦犯法廷をめぐって何が起きたか
VAWW-NET=編
2005年朝日新聞のスクープによりNHK番組「問われる戦時性暴力」への政治圧力問題が発覚したが、真相が解明されないまま問題は追いやられようとしている。政治圧力問題をの真相を問う一冊。
ブックレット・定価1050円(本体1000円)
 2005.06


植民地期朝鮮の教育とジェンダー 就学・不就学をめぐる権力関係
金富子=著
植民地期朝鮮の女性の就学・不就学の要因を「ジェンダー」を軸に「民族」「階級」の相互関連から分析。この書は、慰安婦たちの声を聞き取った著者がジェンダー史、植民地研究史の研究者として記した、画期的な博士論文である。(舘かおる筆)
A5判・上製・定価4200円(本体4000円)
 2005.05


家族の構造と心 就寝形態論
篠田有子=著
寝方に見られる「家族のかたち」と「こころの育ち」をえぐりだす待望の書。家族の寝方を分類し、子どもの成長や数の増加に伴ってそう変化するか、そこに家族の情緒関係やコミュニケーションと子どもの心の育ちがどう関わっているか考察した一冊。
四六判・上製・定価3570円(本体3400円)
 2004.12


職業と選抜の歴史社会学 国鉄と社会諸階層
吉田文・広田照幸=編
近代日本の青少年のほとんどはノンエリートの世界に生きてた。経済的に恵まれず下積みから始めるしかなかった彼らに対し、どの程度学びの機会は開かれており、その後の選抜過程につながっていったのか、「国鉄」に焦点を当て読み解く。
A5判・上製・定価3570円(本体3400円)
 2004.11


分権と改革 時代の文脈を読む
新藤宗幸=著
小泉「構造改革」のもとで進む中央政府権力の強化。政治のみずみずしさを取り戻すためには、市民レベルから社会の文脈を解き明かす以外にないと提案する著者の、現代社会への問題提起。
四六判・並製・定価2100円(本体2000円)
 2004.04


家族とジェンダー 教育と社会の構成原理
藤田英典=著
1989年より十数年間に著した家族論・ジェンダー論7本の論考を収録。20世紀第4半期以降にすすむ家族・ジェンダーに関する制度・観念・慣行の脱構築・再構築の中でひきおこされた矛盾・困難をどのように克服・解決していくのか。価値観やアイデンティティをめぐる政治的・社会的選択の問題、教育や社会の構成原理に関わる問題と向き合う。
四六判・上製・定価2730円(本体2600円)
 2003.03


探偵の社会史1 尾行者たちの街角
永井良和=著
日本の近代における「探偵」の歴史は、警察の発達と共にある。元来警察の捜査の手法としての探偵が、やがて大衆に探偵小説や探偵映画と共に受け入れられ、尾行や調査を生業とするものまで現れるには、近代の「都市」という装置なしには語ることのできない街角の成立が前提になった。近代探偵の黎明期におこった出歯亀事件をモチーフに、探偵の発生を丹念に追う力作の第1巻。
四六判・上製・定価2625円(本体2500円)
 2000.05


ラカン派社会学入門 現代社会の危機における臨床社会学
樫村愛子=著
「社会」という生き物全体を精神分析の手法で解析することで、問題の発生源の深奥へと潜行することを目指し、臨床社会学という新しい手法の確立を試みた意欲作。
四六判・並製・定価3045円(本体2900円)
 1998.06


変容するアジアと日本 アジア社会に浸透する日本のポピュラーカルチャー
五十嵐暁郎=編
海を渡り、アジアの民衆を熱狂させたジャパニーズ・ポップ・カルチャー。それは一体、何を伝えたのだろうか。
A5判・並製・定価4200円(本体4000円)
 1998.02


〈第19回サントリー学芸賞(思想・歴史部門)受賞〉
陸軍将校の教育社会史 立身出世と天皇制
広田照幸=著
昭和戦時体制を支えた社会集団としての帝国陸軍将校。戦後その教育システムは「洗脳」と批判された。本書ではイデオロギーとは別に個人の内にある意識構造を分析し、将校を目指した人たちの自発的変容を考察。今日最もホットな議論を巻き起こす書となった。
A5判・上製・定価5250円(本体5000円)
 1998.01


青年と近代 青年と青年をめぐる言説の系譜学
北村三子=著
日本の青年観はどのように成立し普及したのか。『南総里見八犬伝』に始まり、近代思想や文学に表れる青年像を読み解き、青年心理学・教育論を成り立たせた根源に迫る。
四六判・上製・定価2730円(本体2600円)
 1998.02


帝国日本の言語編制 現在品切れ
安田敏朗=著
近代日本語の在り方や異言語との対峙をめぐる議論・政策を、明治以降の国民国家形成、植民地「満州国」の支配、東南アジア軍事占領という帝国日本の歩みに沿って概観する。
A5判・上製・定価5250円(本体5000円)
 1997.12


茶の構造
山村賢明=著
日本文化として海外に紹介され認知されていても、すでに普通の日本人には縁遠い「茶」。その特質を「禅」の思想を核に読み解き、いかに「日本的なのか」、その理念型を提示。
四六判・上製・定価3045円(本体2900円)
 1996.08

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