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《愛国心》のゆくえ 
教育基本法改正という問題



広田照幸(ひろた てるゆき)=著

定価2520円(本体2400円) 
2005年9月1日
ISBN978-4-902163-19-3
四六判 180頁
      
愛国心はすでに十分すぎるほどある!
現代は「政治的な教育が可能になった時代」であると同時に「政治に関する教育が必要になった時代」でもある。<現代社会や政治についての認識を深めない教育>をどうかえればよいのか。教育基本法改正問題を冷徹に分析した書。

      
目次


第1章 対立の構図
 1 教育基本法とは
 2 対立点とその背景
 3 改正論批判の難しさを超えて

第2章 自己と他者/法と道徳
 1 「望ましい自己」と「他者への介入」
 2 法と道徳
 3 「理念の制度化」の問題点

第3章 政治と教育
 1 「政治」をめぐる政治
 2 戦後日本における政治的境界線の変容
 3 国民共同体論

第4章 学校・家庭・地域はどのような影響を受けるか
 1 「心」は統治できるのか
 2 学校におよぼす問題点
 3 教員の萎縮と自己規制
 4 家庭・地域におよぼす問題点

第5章 敵は味方である
 1 「対立」を超えるもの
 2 「〈市民社会〉の公共性」と「正義の基底性」
 3 「愛国心」の再定義
 4 処罰や排除は教育の可能性を狭める

第6章 マイナスになる「愛国心」
 1 多様な「国のかたち」
 2 マイナスになる「愛国心」
 3 「東アジアの嫌われ者」

第7章 不透明な時代のための「政治教育」

おわりに 改革案よりましな現行の教育基本法


引用・参照文献
資料1 教育基本法
資料2 新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方について(答申の概要)

      
    
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