書 籍 案 内 |
社会化の理論
教育社会学論集
山村賢明=著
門脇厚司・北澤毅=編
定価4620円(本体4400円)
2008年9月15日発行
ISBN978-4-902163-38-4
A5判 424頁 |
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主著『日本人と母』、『茶の構造』(世織書房)など、鮮烈な問題関心と方法を提起し続けた教育社会学者山村賢明(2004年逝去)の遺稿集。門脇厚司、北澤毅の手により、著者のキーワードである「社会化」、「質的調査法」の視点から〈理論〉〈方法論〉〈子ども論・家族論〉の3部構成、13の論文で編んでいる。教育社会学研究者ばかりでなく研究を志す者、また子どもや家族に関心をもつ人にとって必読の論集。
――「一定の社会のなかで、人間がどのように形成されてゆくか、という問題の解明は、教育社会学という学問の主要な関心事であったし、今後もそのことに変わりはないであろう。」(本書第1章) |
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目次
刊行に際して 門脇厚司
教育社会学者・山村賢明氏における生の軌跡と研究主題について
「母」から「茶」、そして「仏」への足跡を辿る
第1部 社会化の理論
1章 社会化研究の理論的諸問題
2章 発達の社会的過程
3章 社会化の論理
社会化の論理(1) ―デュルケム、ピアジェを手がかりとして
社会化の論理(2) ―全体的人間把握とのかかわり
4章 [付録] 日本人の経済的社会化序説
第2部 方法論
5章 解釈的パラダイムと教育研究―エスノメソドロジーを中心にして
6章 教育社会学の研究方法―解釈的アプローチについての覚書
第3部 子ども論・家族論
7章 集団の情動的側面と母子関係
8章 現代日本の子ども観
9章 現代家族における社会化問題
10章 学校文化と子どもの地位分化―ガキ大将の行方をめぐって
11章 現代日本の家族と教育―受験体制の社会学に向けて
12章 子ども・青年研究の展開
13章 メディア社会と子ども論のジレンマ―なぜ子どもは見えないか
文献解題 北澤毅
山村賢明略歴
山村賢明業績一覧
あとがき 北澤毅
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