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書 籍 案 内

開港とシルク貿易
――蚕糸・絹業の近現代

小泉勝夫



本体2000円+税
2013年5月3日発行
ISBN978-4-902163-68-1
A5判/並製 244頁
      
世界に誇る蚕種の孵化技術や自動繰糸機の開発等――

幕末・横浜と神戸の開港から現代にかけるシルクの興亡は、日本近現代の経済史でもあり、技術史でもある。
長年にわたり蚕糸の研究に携わってきた著者が激動の蚕糸業史を描く。
      
目  次

第1章 横浜開港とシルク貿易
1 開港へ向けての動き
2 横浜開港場の位置問題
3 横浜村の様子と生糸貿易の始まり
4 開港当初ごろの各地の生糸
5 開港当初ごろの生糸輸出抑制策
6 開港当初ごろの生糸取引
7 生糸の粗製乱造と洋式製糸器械の導入
8 短命に終わった開港当初の蚕種輸出
9 横浜への絹の道
10 度重なる明治期の蚕糸不況
11 大正期の経済危機と蚕糸対策
12 昭和初期の経済危機と蚕糸対策
13 関東大震災の復興取組と大量の焼失生糸問題
14 ハンカチーフ製造から始まった横浜スカーフ産業
15 絹織物・絹製品の輸出
16 港湾及び貨物輸送用鉄道の整備
17 太平洋戦争中の蚕糸業・織物業
18 横浜市内の蚕糸施設
19 開港一五〇周年記念の蚕糸関係イベント

第2章 神戸開港と生糸貿易
1 神戸港の起こり
2 神戸開港と港湾の整備
3 神戸港からの生糸輸出の始まり
4 神戸生糸検査所の顚末
5 神戸生糸取引所の歩み
6 関東大震災以降における神戸港からの生糸輸出状況
7 関東大震災以降における西日本の養蚕業
8 関東大震災以降における西日本の製糸業
9 近年の蚕糸業・織物業

第3章 シルク貿易を支えた蚕糸教育と蚕糸技術
1 蚕糸教育・蚕糸研究機関の始まり
2 偶然発見した蚕糸技術
3 本格的な蚕糸技術の確立
      
    
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