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書 籍 案 内

女性学・ジェンダー研究の

創成と展開


舘 かおる・



本体価格2800円+税
2014年3月25日発行
ISBN978-4-902163-71-1
A5判/並製312頁
      
女性学とは? ジェンダー研究とは?
学問と現実社会との関係とは?




日本における女性学/ジェンダー研究の構築をめざして、
その「パイオニアとして模索し、挑み続けてきた」著者の渾身の軌跡。


「女性学、ジェンダー研究は、ジェンダーによる分析の学であるとともに、女性がエンパワーメントされる学として始まったことを忘れてはならない。常に展開し変容する「女性」という存在及び女性の経験の顕在化と問題提起、理論家を行ってきた女性学は、劣等視され、自尊の念を喪失させられ、排除させられてきた女性達に生きる勇気を与える、女性をエンパワーメントする学問として機能した。人々がしばし忘れていた、学問の力が人をエンパワーメントすることを示した学問であった。今後、女性学、ジェンダー研究も、人間の可能性を開示する「知」を創出し、力を与える学問研究を志向することにより、より豊かな研究成果を生み出しうると思われる。」(「5章 女性学とジェンダー」より)

      
目  次

序 女性学・ジェンダー研究の創成のために
1 アメリカ諸大学における女性学講座の成立と展開
2 アメリカにおける女性史料館
3 女性史研究と女性学――仏・英・米の論題をめぐって
4 日本女性史研究の動向と課題――女性学と社会史をめぐって
5 女性学とジェンダー
6 オーストラリア・ニュージーランドにおける女性学と大学・学校教育
7 ジェンダー概念の検討
8 歴史認識とジェンダー――女性史・女性学からの提起
9 歴史分析概念としての「ジェンダー」
10 「グローバル・サイエンス」としての「ジェンダー・スタディーズ」
11 ウェブ世界の「ジェンダー」
      
    
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