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現代イギリス「品質保証国家」の教育改革



大田直子
(おおた・なおこ)=著

定価2520円(本体2400円)
2010年4月27日発行
ISBN978-4-902163-52-0
A5判/並製 268頁
      
 1980年代以来、英国(イングランドとウェールズ)で追求されてきたポスト福祉国家像を「品質保証国家」と命名。保守党政権により準備された教育改革は学校現場や地方教育当局によってどのように解釈され、実践されていったのか。またその枠組みは90年代、労働党政権の強力な国家主導のもとでどう発展させられていったのか。
 現在、日本において進行する教育改革の「規制緩和」「アカウンタビリティ」「親の学校選択と経営参加」「学校の自主性・自律性」「ニューパブリックマネージメント」などのキーワードは、イギリスの教育改革のキーワードでもあった。イギリスで進められてきた教育改革の実態を具体的に検討し、イギリスと日本の公教育制度が持つ課題を明らかにする。イギリス教育行政研究の第一人者による〈ポスト福祉国家〉の教育政策への提言。
      
目次

序章 問題の所在

1章 労働党の幻の教育改革案――『イギリス病』の処方箋としての教育改革の始まり

2章 サッチャー政権の教育政策

3章 サッチャー改革,その後の変遷

4章 保守党政権下の教育の実態

5章 新労働党の教育政策――オーナーシップからステークホルダーへ

終章 まとめと展望――二つの「品質保証国家」教育改革

補論 イギリスの教育改革から学ぶものとは何か

      
    
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