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ハーバーマスと教育




野平慎二
(のびら しんじ)=著

定価2520円(本体2400円) 
2007年10月13日発行
ISBN978-4-902163-34-6
A5判 234頁
      
教育学におけるモダンとポストモダンの対立を超え
J.ハーバーマスのコミュニケーション理論を介して人間形成論の新たな地平を切り拓く

      
目次

序 章 ハーバーマスと教育学
 1 ハーバーマスと教育学――問題設定
 2 1980年代以降の教育学におけるハーバーマス研究
 3 本書の見取図

第1章 教育と教育学をめぐるモダンとポストモダン
 1 近代と教育その同質性
 2 近代批判と近代教育学批判
 3 近代批判・近代教育学批判に対する反批判
 4 近代教育学の批判的克服の方向性
      ――近代とポストモダンの二項対立を越えて

第2章 コミュニケーション的理性による啓蒙の理念の再構成
 1 主体哲学/意識哲学における理性批判
 2 初期ハーバーマスの構想
 3 哲学の言語論的転回
 4 コミュニケーション的行為モデルの構想
 5 コミュニケーション的理性による啓蒙の理念の再構成

第3章 コミュニケーション的行為と陶冶 1 ――理論的・実践的側面――
 1 行為の説明
 2 目的論的行為としての教育
 3 コミュニケーション的行為としての教育
 4 理論的陶冶と実践的陶冶の相互関係
 5 非技術論的な教育的領野の構想

第4章 コミュニケーション的行為と陶冶 2 ――美的側面――
 1 「美的なもの」の特徴と近代教育学におけるその位置づけ
 2 現代ドイツ教育学における「美的なもの」の主題化
 3 ハーバーマスにおける「美的なもの」と人間形成
 4 現代における陶治のなかでの「美的なもの」の次元

第5章コミュニケーション的行為による教育的公共性の再生
 1 近代教育と公共性
 2 公共性の構造転換とその逆説
 3 公共性の再生と判断力――アレント
 4 公共性の再生とディスクルス倫理学―ハーバーマス
 5 公共性の再生と対話
 6 教育と公共性の新たなる構想に向けて

結 章 コミュニケーション的行為の理論の教育学的意義
 1 まとめ
 2 もうひとつの啓蒙理解

付 論 教育の公共性と政治的公共圏――協議政治の観点から――
 
1 はじめに
 
2 政治的公共圏の可能性
 
3 教育の公共性とその展望
 
4 結語

      
    
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