書 籍 案 内 |
近代公教育の成立と社会構造
比較社会論的視点からの考察
清川郁子(きよかわ いくこ)=著
定価8400円(本体8000円)
2007年2月25日発行
ISBN978-4-902163-29-2
A5判 840頁 |
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近代日本の公教育は、なぜ欧米諸国を凌駕するほどの急速な普及を達成したのか。本書はこの大きな謎に挑み、地域レベルの実証的資料の精緻な分析によって最も説得力ある解答を導いている。この労作によって近代日本の教育史をグローバルな世界の中に位置づける一歩が開かれた。その学問的精神は若々しく瑞々しい。 (佐藤 学) |
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目次
第1部 理論と実証分析
序 章 公立小学校制度成立の社会学的分析の意味と方法
比較社会論の視点から
第1章 マス・エデュケーション成立に関する社会学的説明
新制度学派の理論的説明を中心に
第2章 近代日本におけるリテラシーと公教育制度の成立
「壮丁教育調査」にみる義務制就学の普及
第2部 マス・エデュケーションの成立と制度
第3章 近代日本における国民国家の形成と地方自治制度の成立
「西欧社会」の制度継受と「行政村」の成立
第4章 近代日本における地方自治制度成立と小学校令の公布
行政村(町)の成立と小学校教育の普及
第5章 工場法の公布と社会事業の成立
児童保護事業と小学校教育の普及
第3部 マス・エデュケーションの成立と社会構造――事例研究による制度化の過程
第6章 近代日本の農村部における公教育の成立(Ⅰ)
山梨県南巨摩増穂村の事例
第6章補論・明治生まれの人々からの聞き取り調査(抜粋)
第7章 近代日本の農村部における公教育の成立(Ⅱ)
長野県諏訪郡川岸村の事例
第8章 近代日本の都市部における公教育の成立
東京市四谷区の事例
第4部 マス・エデュケーション成立の社会学的分析(結論)
第9章 近代日本におけるマス・エデュケーションの成立
五つの分析視点から
終 章 近代日本の公立小学校制度の遺産と21世紀への未来像
比較社会論的視点からの考察
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