書 籍 案 内 |
臨床教育人間学・1
他者に臨む知
臨床教育人間学会=編
定価2310円(本体2200円)
2004年12月10日発行
ISBN4-902163-14-4
A5判 248頁
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教育学、哲学、社会学、看護学、福祉学など、人間諸科学の領域を横断するかたちで組織された臨床教育人間学会の機関誌 創刊号
抽象からではなく、「生きた具体の姿」に寄り添うところから、問題の再構築を行うことを課題とし、「生きた具体の姿」からの呼びかけを、真摯に受け止め、人間学的にどう応えることができるのか。ヒトの誕生から死に至るライフサイクルにおける人間生成と援助の諸相を解読する試み。
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目次
0 他者に臨む知―序にかえて (田中智志)
1 ケアリングの存在条件―機能的分化のなかで (田中智志)
2 交換の物語と交換の環を破壊する贈与―宮澤賢治作『貝の火』の教育人間学的読解 (矢野智司)
3 〈他者〉からの呼びかけとしての「病い」―「享受」と「苦痛」をめぐって (山口恒夫)
4 経験の人間学の試み―経験・他者・受苦性 (高橋 勝)
5 対人支援活動の操作環境とそのパラダイム転換―臨床的関係を/が支える理念・制度・理論の探求 (越智康詞)
6 看護臨床からのまなざし―臨床的に看護を学ぶということ (前川幸子)
7 悪の問題をどう考えるか―ルドルフ・シュタイナーを手がかりにして (今井重孝)
8 多発性硬化症に罹患したA氏の病い体験のかたり―その光と影、そして聴く者の揺れと生成 (中村美佐・岡部美香・加藤匡宏)
コメント1 〈他者〉の「語り」を聴くということ (山口美和)
コメント2 物語の中に紡がれて (石川道夫)
9 語りの反復における自己と他者の声―バフチンの対話と小津安二郎の共存的ナラティヴ (やまだようこ)
10 「親」になるということ―E・レヴィナスの「顔」の概念を手がかりに (山口美和)
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